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2024.04.23
2024.04.23

エコシティ実現への道!HARUMI FLAGのエネルギーマネジメントの仕組みとは

本格的な水素インフラやエネファームなど、未来のエネルギー都市に必要な要素を備えています

約18ヘクタール(東京ドーム約3.7個分)の広大な土地に、住居や商業施設、公園、教育施設などが設備された新しい街「HARUMI FLAG」。暮らしに欠かせない施設が整っているだけではなく、三方向を海に囲まれた美しいロケーションが魅力の街です。HARUMI FLAGは、本格的な水素インフラやエネファームなど、未来のエネルギー都市に必要な要素を備えています。

今回は、HARUMI FLAGのエネルギーマネジメント方法や、エネルギー効率を向上させる設備を紹介します。

AEMS、MEMS、HEMSの導入でエネルギーの一元管理を実現へ

HARUMI FLAGでは、街全体のエネルギーを一元管理する「HARUMI AI-AEMS(エリアエネルギーマネージメントシステム)」と、街区レベルでエネルギー管理を行う「MEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)」とを、街全体をつなぐエリアネットワークを介して連携させています。また、家庭のエネルギー管理をするHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」も導入し、データを総合管理し、街全体の取り組みを「見える化」しています。

AEMSによって集められたエネルギーの使用量や発電量などのデータは、デジタルサイネージやタウンポータルサイトを通じて情報提供を実施。住人の方がエネルギーの使用量を把握し、改善することを促しています。

AI-AEMSを活用した電力需要予測により、蓄電池やPEFC(純水素型燃料電池)の運転計画を立案。これらにより、効率的なエネルギーマネジメントを実現します。

水素エネルギーの活用がもたらす未来とは

東京BRT

HARUMI FLAGは、本格的な水素インフラを備えた国内初の街。水素ステーションからパイプラインを介してマンションや商業施設に水素を供給します。住宅共用部や商業施設にはPEFCを設置。PEFCにより水素を直接取り込み、発電を行います。また、街区ごとの電力ピークに合わせたフレキシブルな活用も可能です。

東京BRT(バス高速輸送システム)では、燃料電池バスを導入しています。燃料電池バスとは、水素をエネルギー源にして発電し、モーターで走るバスのこと。CO2(二酸化炭素)や有害な排気ガスを排出しない、走行音が静かという特徴があります。晴海5丁目に水素ステーションを整備し、燃料電池バスや一般のFCV(燃料電池自動車)にも水素を供給します。

水素は貯蓄性が高いため、充填(じゅうてん)しておけば非常用電源として利用することも可能。災害時には蓄電池やPEFCに電源を供給し、ライフラインの維持をサポートします。

エネファームを最大に活用

ENEOS

HARUMI FLAGでは、都市ガスから電気とお湯を同時に作る家庭用燃料電池「エネファーム」を導入しています。エネファームの活用により、年間約1トンのCO2排出削減、約23%の光熱費削減などの効果が得られます。給湯器のリモコンには、エネファームの発電量や使用電力量、電力自給率が表示されるため、エネルギー状況の把握・改善が可能です。

HARUMI FLAGには、電力自給率を向上させるための太陽光発電や蓄電池が設置されています。CO2フリーエネルギーとして共用電力に利用し、エネルギーの自給自足により系統電力の依存度を低減します。蓄電池には、エネファームで発電した余剰分や太陽光発電で作った電気を蓄えておくことが可能です。エネファームの発電を蓄電池がアシストし、自動でピークカットを行うことにより、エネルギー利用の最適化を図り、高い電力自給率を実現します。

災害にも強いエネファームで万が一の時でも安心

エネファームは、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素を反応させることで発電する仕組みです。エネルギーを作る場所と使う場所が一緒なので、エネルギーを有効に利用できます。エネファームのエネルギー利用効率は約95%。エネファームには、家庭のエネルギー使用状況を学習し、最も省エネな運動パターンを導き出す機能が備えられています。

断水時には、タンク内の水を雑用水として利用が可能。水130リットルを確保できるため、もしもの時も安心です。エネファームが運転中であれば、熱と電気を供給できるため、停電時にも電気が利用できます。蓄電池が装備されているので、エネファームが停止中でも再起動でき、冷蔵庫や情報通信機器などへ電気を供給できます。

エネファームは、災害時にも安心な暮らしを支える力強い味方となってくれるでしょう。

まとめ

HARUMI FLAGには、AEMSやMEMSなどのシステムや太陽光発電、蓄電池など、エネルギー効率を高める設備がそろっています。エネファームの導入により、CO2排出量や光熱費の削減が可能になるだけでなく、停電時の電気供給や水の確保もできるため、災害時にも安心です。また、国内初の実装となる専用パイプラインにより、水素を供給し、発電する設備も備えています。

HARUMI FLAGは、災害時にも安心な暮らしを支える、持続可能で快適な街です。HARUMI FLAGで、未来の暮らしを体験してみませんか。

テキスト:ハルフラ編集部 撮影:鈴木文彦

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