暮らす
2024.04.23
2024.04.23

みんなが一つになる場所、HARUMI FLAGとは?街づくりの裏側を徹底解析

HARUMI FLAGの完成度の高さの秘訣は?街つくりを詳しく解説します

東京湾の潮風を感じ、都心の喧騒から離れた静寂に包まれる。そんな理想的な環境に誕生した「HARUMI FLAG」。HARUMI FLAGの約18ヘクタール(東京ドーム3.7個分)の土地には、若い世代からお年寄りの方まで安心して暮らせる環境が整っています。HARUMI FLAGは、さまざまな人の協力によって、ゼロから作られた新しい街です。

今回は、HARUMI FLAGがどのように作られたのか、統一性のある街を作るための工夫などについて解説します。

みんなひとつになる街づくり

東京湾に面する晴海に誕生した「HARUMI FLAG」は、単なる街づくりではなく、官と民が連携して東京の新しい未来をゼロから作りあげる、壮大なスケールのプロジェクトです。住む人や訪れる人をも魅了する、新しい暮らしを創造することに挑戦しています。

HARUMI FLAGには、商業施設、教育機関、公園など暮らしに欠かせない機能を融合。東京がこれまで培ってきたものをさらに進化させ、人々が集い、交流し、新たな価値観を生み出すワクワクするような街を実現します。

さまざまな人が手を取り合ってゼロから作りあげる街

HARUMI FLAGにかかわる事業者が別々に事業を進めるのではなく、意識を共有しながら作りあげるからこそ、調和した一つの街が完成するのです。HARUMI FLAGは、官と民が同じ方向を見て協力しあい、ゼロから街を創造する壮大な挑戦でもあります。例えば、道路や広場、公園などの公共エリアに建物を調和させ、心地よい景観や快適な街路空間を実現しています。

HARUMI FLAGは、官民の協働によって、誰もが快適に暮らせる未来都市を目指しているのです。

子供と遊ぶ様子

街づくりの完成度を高めた秘密

東京都都市整備局、東京都港湾局、特定建築者それぞれが思いを重ねて作ったことが、HARUMI FLAGの完成度の高さにつながっています。ここでは、街づくりの完成度を高めた秘密を解説します。

シームレスな街

HARUMI FLAGでは、建物や街路のデザイン、照明計画、植栽計画に統一感を持たせることで、パブリック空間とプライベート空間の境界線を曖昧にし、シームレスな行き来ができるように。異なる空間が互いに補完し合うことで、多様なニーズに対応できる環境を実現しています。

CENTER CORE

HARUMI FLAGの象徴とも呼べるCENTER COREは、街区の中心に広がる、直径約110メートルの広場です。東京都、民間が協力しあい、道路や配棟に一体的なデザインを施しているのが特徴の一つ。市松模様のパターンが印象的な空間が広がっています。

晴海中心軸

街のメインストリートとなる道路には、共用施設や店舗が立ち並んでいます。高さの異なる樹木を2列で植えた並木道も設置されており、四季折々の景色を楽しめます。幅が広く段差のない環境なので、安心して移動可能。街路樹の下には憩いのスペースもあり、開放感と安心感を感じられるでしょう。また、人々が行き交う活気と賑わいを生み出す空間に仕上がっています。

晴海フラッグ中央交差点

舗装デザイン

舗装デザイン(フロアスケープ)は、官民の協力により、道路が連続するように設計されています。これにより、空間をより広く見せられるだけでなく、快適な動線を生み出すことに成功しています。

快適な街路空間

広い幅員のある自転車専用レーンと歩道状空地はシームレスなデザインでつながっており、全幅は約36.0メートルあります。植栽や街路樹なども広々と配置されているので、開放感を感じられるでしょう。

広い歩道

美しい景観を作り出す無電柱化

街のなかに電線を配置せず、共同溝を埋設しているのも特徴です。電柱・電線がないため、空が明るく開放的な雰囲気を作り出せるのはもちろん、広々とした空間で自由に過ごせるでしょう。樹木も等間隔に並べられており、建物の調和が生まれ、美しい景観を維持できるのも魅力です。

官民の連携で洗練されたデザインの街が完成

たくさんの人がかかわるなかで、どのように協力しあい、街を作りあげているのか気になる方もいるでしょう。ここでは、洗練されたデザインの街がどのように作られたのか解説します。

一貫性のある街づくりのためにデザインガイドラインを策定

官民が別々で街づくりをしてしまうと、統一感のない街になってしまいます。HARUMI FLAGでは、一貫性のある街を作りあげるため、デザインガイドラインを策定しました。各関係者へデザインガイドラインを提案し、街全体でデザインコードを統一。各建物や施設が独自性を保ちながらも、調和の感じられる美しい街を実現しているのです。

HARUMI FLAG入口付近

25人のデザイナーが集結し、統一感と多様性を両立したデザインを創造

日本の建築シーンをリードする25人のプロフェッショナルが集結し、HARUMI FLAGのデザインを創造。海が見える・街が見える・レインボーブリッジが見えるなど、それぞれの場所ごとの特徴をデザインに盛り込んで、その場所にしかできない街を実現しています。また、デザインガイドラインを指針にしながらも、個々の才能を発揮し、それぞれの良さを生かした統一感のある空間を作りあげています。

まとめ

HARUMI FLAGが目指すのは、まだ誰も経験したことのない暮らしの創造です。さまざまな人や事業者に協力をあおぎながらも統一感のあるデザインを実現するため、デザインガイドラインを策定。個性と統一性が同居した空間づくりに成功しています。HARUMI FLAGでは、住む人も訪れる人もワクワクするような生活が待っているでしょう。

晴海フラッグからの景色
※FLAG内から見える東京お台場

HARUMI FLAGは、三方向を海に囲まれた美しいロケーションが魅力の街。自然を感じられるのはもちろん、都会の利便性も両立しています。商業施設だけでなく、公園や教育施設、マルチモビリティステーションが整備されているので、一人暮らし、子どものいる家族、シニア層と、ライフスタイルに合わせた充実した生活が可能です。多様な暮らしが実現できるHARUMI FLAGに、ぜひ立ち寄ってみませんか。

テキスト:ハルフラ編集部 撮影:鈴木文彦

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